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加奈子、無事に帰ってきました

2017.08.14 (Mon)

高校の山岳部の夏合宿に出ていた加奈子は、昨日、夕方18時頃、無事に家に帰ってきました。行程計画からは大きく変更されたコースを行く、2泊以上の山行デビューの加奈子には、キビシイ合宿になったようです。

出発は9日の23時。祇園四条のバス停から、ウィラーのバスで富山駅まで。翌朝4時半頃に到着するという車中泊。しかし、機内泊はしたことがあっても、車中泊などしたことのない加奈子は、ほとんど寝られずだったそうな。僕がはじめて車中泊したのは、22歳の時。その時も一睡もできなかったので、気持ちはわかる。そして、そんな完全寝不足から始まった北アルプス登山。

ルートは、富山駅→薬師岳→(泊)→北ノ俣岳→黒部五郎岳→(泊)→三俣蓮華岳→双六岳→(泊)→新穂高温泉。

ところが寝不足だったのは、加奈子だけではなく、いきなり体調不良のメンバーが。

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初日は、こんな天気でもあり、熱中症らしき症状が出ているメンバーもいて、早速、初日から予定が変更に。薬師岳へはアタックせず、薬師峠キャンプ場までに。
 
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キャンプ場にテントを設営して、晩ご飯。この晩ご飯のご飯。水の分量が少なかったのか、浸す時間が短かったのか、超アルデンテ!だったそうな。肉じゃがをご飯にかけてふやかしても芯が残る、ど根性ご飯。根性のない加奈子はギブアップして、持って行ったスティックパンで炭水化物補給に。

ちなみに、昼は全食止まらず移動しながら。大量のゼリー飲料を持って行ったけど、全部食べきって、小さくなったゴミだけが帰ってきました。インターハイ予選の経験から、ゼリーだけだと味気ないので、歯ごたえのある「じゃがりこ」の4袋繋がったのを携行。アゴを動かすと、ボーッとした頭が少しクリアーになるとか。
 
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2日目の朝。前日の様子と打って変わって、こんな感じ。そしてこれ以降、天気は悪化の一途。雨雲レーダーで見ていると、加奈子が登っているであろう山は、かなり激しい雨が降っているであろう、赤や黄ゾーンになっていたことも。雨雲の上だと問題ないかもしれないけど、さすがにそんな標高までは行ってなかったはず。
 
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薬師岳にアタック。下り坂の天候のもとでは、行けども行けどもこんな風景。
 
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山頂だ(2926m)!ヤッホー!!どころではなく、まさに「五里霧中」状態。もしかすると、ここは山頂ではないかもしれないけど、山頂とあるから山頂なんだろうと信じるしかない光景。
 
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そして、加奈子は、一日目の夜に、コンタクトレンズを紛失。2日目以降はメガネで過ごしたらしい。ちょうど先週、新しい度数に合わせたメガネに変えたばかり。それまでのメガネだと、視界がボーッとしていたらしく、これは準備が間に合ってよかった。

準備というか装備が足りなかったことが判明。予備のコンタクトレンズが必要なのはともかく、雨具を上しか買ってなく、上半身はゴアテックスの完全防備なのに、下がべちゃべちゃ。おまけに上はファイントラックのドライレイヤーを2日前に買ってたのに、こっちも下を買ってなくて、濡れたパンツが足にベチャッと。これは気持ち悪いし冷えるし…トホホだったとか。

薬師岳の後、北薬師岳(2900m)にもアタック。
 
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3日目は太郎山(2372.9m)を越えて
 
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北ノ俣岳(2332m)へ。写ってるのが、ゴアテックスのレインウェア。お値段分の値打ちはあったと思いたいが、いかんせん上だけ。

この先は、極端に写真が少なくなり、どこをどう行ったのか写真ではたどることができず。加奈子によると、メンバー間の会話もほとんどなく、ひたすら沈黙が続いていたとのこと。もはや話をする元気すら残ってなく、ただただ歩いていたことでしょう。大半のメンバーが滑落を経験し、加奈子もズルズルと滑り落ちたとのこと。メンバーの中にもはや助けに回れる余力がある者もおらず、顧問の先生が「大丈夫かっ?!」と声を掛けてもらうのみ。その顧問の先生ですら、疲労が顔に出ていたそうな。とくに若い方の顧問は、ラグビー部との掛け持ち顧問だけど、「こんなにシンドイのは…ないわ」と言っていたそうな。

そして、3日目の写真は皆無。
聞くところによると、天候も最悪。黒部五郎岳(2840m)は希望者のみのアタックに。加奈子は、あまりの疲労でアタックに参加せず。そのまま半日テントの中で横になっていたそうな。帰宅後の夜は、久しぶりに寝袋から解放されて寝たのですが、朝まで「気を付け」ポーズで固まって寝ていたそうな。数日で寝袋寝に適用したんですな。あの寝相の悪かった加奈子が?!と驚き。

寝るといえば、加奈子にはTHERMAREST(サーマレスト) マットを、かなり高価だったけど与えてました。疲労回復には睡眠第一ですし。ところが、一緒に参加した2年生の先輩(女子)は岩がゴツゴツのところでも、寝袋一つでマットなしでOK。「1,2,3」で眠りに就けるというエキスパート。加奈子も寝付きはかなりいい方だけど、疲労と興奮で「眠るまでに10分くらいかかった」と言っていたのに。
 
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予定では、富山から新穂高温泉に抜け、高山駅から岐阜経由で京都に帰ってくる予定が…写真のとおり、富山地鉄の姿が。ベースキャンプの薬師峠キャンプ場から富山まで戻り、帰りはあいの風と山鉄道→IRいしかわ鉄道→北陸本線→湖西線で帰ってきました。お盆と重なり、ほとんど立ったまま帰ってきたそうです(T^T)クゥー

帰宅した加奈子は、「何を食べても美味しい!」と感激してくれる。行程中は「ろくなモン食べてないし」というし。そして、なによりも「たいていのトイレではビビらない自信がある」と豪語するように。道中のトイレはスゴかったらしい。「トイレのウジ虫ってはじめて見たわ」とのこと。男子ですらビビって「ガマンした」という。加奈子も「アレを見て以降、便意が止まった」と。

「アノ時よりマシ」という「アノ時」が一つグレードアップしたようです。体力的な「アノ時」、精神的な「アノ時」、いろいろあるけど、乗り越えられた「アノ時」がキツければキツイほど、後に来るキツい時は「アノ時よりマシ」で過ごせます。そんな経験を16歳ですることになるとは。

そういえば、途中の8月12日で加奈子は16歳になりました。当初の予定では、キャンプ場でホットケーキを焼いて、部員のみんなでお祝い!という予定だったのに、雨と疲労で中止に。お祝いどころか、重たいホットケーキミックスを持って帰るだけという、無駄な体力を使うことに。12日夜から13日朝にかけてのペルセウス座流星群も見る余裕ナシ。せっかく山で見るチャンスではあったけど、天候と疲れでこちらもアウト。


雨の中を歩いていたので、靴もパンツも泥だらけ。その他、装備品やらなんやらにも泥が付いていたのに、帰宅後ザックをリビングで開けたので、リビングが砂だらけ。何度も掃除機をかけたのに、足下はザラザラ。加奈子不在時にかけたブラーバで、ツルッツルを体感した後なので、余計にザラッザラ。浜辺の近くに住むと、こんな感じなんかな?

「家に帰るまでが修学旅行」とは、教師の常套句だけど、「家に帰るまでが夏合宿」ではないのだよ!!装備品の片付けまでが山岳部の夏合宿!そして、洗濯が終わるまでが登山なのだ!落ちた砂の掃除が終わるまでが登山なのだ!ザックも、ザックカバーも泥だらけ。まだまだ登山は終わってない。

 
14:25  |  家事・子育て  |  Comment(0)

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